町田の台本を手に取って頂きありがとうございます。
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声劇セリフ台本です
第一作目の台本です。
朗読と、セットでお楽しみください！
〔配役〕
☆→主人公視点。「」がセリフになります。
かっこのないものは、ナレーション的な感じです。
①～⑬までセリフがあります。
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☆まぶしいけど、優しい朝日。
いつもと変わらない、何気ない幸せ。
そんな日常を太陽は簡単に奪い去って行った。
☆「うわっ！！…なんだ？！」
☆大きな揺れと、地響きの様な音が轟いた。
①「速報です。先程の揺れは、地震ではなく、太陽の爆発が原因だと言う事がわかりました。各地域の避難所に落ち着いて避難してください。」
☆「……太陽の爆発…って…。っ？！…太陽が…半分に…なって……。」
①「速報です。先程の揺れは太陽の爆発によるものだと言う事です。現在、太陽は分裂をし始めているとの事です。各地域の避難所に落ち着いて避難してください。」
☆1つの太陽が2つに分裂した。
その太陽は球体から半球に姿を変え、世界を照らし続けた。
②「誰か！！誰か！！助けて！！お願い！！」
③「嫌だ！！死にたくない！！」
☆「……あっちも……。こっちも……。みんなパニックを起こしてる……。こんなの……生きてる気がしない…っ」
☆人々の悲鳴は止まることなく轟続けた。
そして、人々の精神状態は、朝と夜の消滅により、どんどん汚染され、一部では残虐がおきた。
④「な…なんだよ……何してんだよ……
っ？！よせ！！」
⑤「……やめろ！！やめてくれ！！」
⑥「どいつもこいつも！ぎゃーぎゃーうるせぇんだよ！！」
⑦「何もしなくたってどうせ死ぬんだぞ！！……殺す必要なんてないじゃないか！！」
☆「どうして……こんなことに……っ」
⑧「人類の崩壊……だ……。こんなの…こんなのあんまりだ……」
⑨「もう……この世界は優しくなんかないんだ……どうにか…どうにかして生きないと……」
☆「どうにかって……どうするんだよ……。こんなの。いつまでも続けられない…。」
☆ギリギリの精神状態のさなか、地下生活の始まりだった。
そして、のちに人は、暗黙の数日と呼んだ。
☆それからいく日がたった頃、世界政府が動いた。それは、世界再建計画といった。
もう一度、世界をやり直す。そんな計画。
世界政府はそれを執行した。
地下生活から人々は持ち直す希望をえた。
⑩「……世界再建計画……。これで。こんな生活から抜け出せる……」
⑪「あぁ……早く…早く外へ……家に帰りたい……こんなとこ、もうこりごりだ……」
⑫「……父さん、母さん…やっと終わるよ……やっと…花をたむけられる……」
☆「……始めよう……ここから…新しい世界を……。」
☆「多くの人間が死んだ。
どうにかして取り戻した日常。
でも、失ったものは大き過ぎた。
友達、恋人…家族…。今までそこにあった生活が消えたんだ。
朝と夜も……唐突に失った。
こんな試練を与えた世界は、それでも生きろって言うんだな。
まったく…おかしな話だよな。」
⑬「消えた日常は尊いものだった。改めて分かったのは、人は弱いという事だった。
簡単に崩れる心しかない。
弱い弱い生き物だった。」
☆「この世界には朝も夜もない……無くなった。
それでも人々は生きていくことを選んだ。
だから、僕らは生き続ける。
この夕暮の世界で。」
