https://machidoku.hatenablog.com/entry/2021/06/30/135935
基本自由です。
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「君なら」
私の目の前には真っ白な、
何色にも染まっていないキャンバスと、
長年使い込んだであろうエプロンを身にまとった君。
キャンバスに線を色を描いていく
華奢な腕で書かれているとは思えないほど大胆に、細い指が繊細な色合いを演出する。
私は君のような絵が描きたかった。
躍動する絵を描きたかった。
私には無い才能を君は持っているのに
忽然(こつぜん)と筆を置いてしまった。
君の絵にはいつもタイトルが付いていた
どれも素敵で1つを選ぶのは難しい程ある
単純な物もあれば、考えさせられる物もあった。
私はどれも大好きな作品だ。
君なら、海を題材にしたらどう描いただろうか
君なら、夢を題材にしたらどう表現しただろうか
私にはない発想でキャンバスを染めていく君の姿に惹かれていた。
嫉妬もした、理想、欲しい物を持っている君に憧れていただけなのかもしれない。
だけど私は、君の絵を描く姿がどうにも忘れられない。
君ならこの気持ちをなんて表すだろうか。