https://machidoku.hatenablog.com/entry/2021/06/30/135935
基本自由なので自由に使ってください
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「欲しかったのは。」
無力で、馬鹿で、不器用で、
勉強は苦手で、計算も漢字も何もかも駄目で、
学んだ道徳も、生きてきて学んだ事も
何一つ身になってない
自分は出来損ないの価値のない人間だろう
そんな自分を好いてくれる人は居るだろうか
きっと居ない。
取り繕って、偽って、
素直な自分を、よく分からない意地と中身の無い考えで埋めて、
いい子だった自分を壊して好かれようとした
出来損ないの自分が嫌いだった
嫌いな自分を変えたかった
変わりたかった
変わっていった、確実に悪い方へ
悪い方へ変わっていく自分を指摘する人は居なかった
出来なかったことを出来るように取り繕っていただけの事を努力、頑張りと形容して
間違いを指摘する人は居なかった。
昔の自分ならどうしていただろうか
手放してしまった物は二度と拾うことは出来ない
いい子の自分は二度と拾うことは出来ない
戻る事は出来ない
今になって昔の自分に戻りたいなんて
自分がしてきた事に後悔している
1人、たった一人だけの人だけが
昔に戻るでは無い、これから変わっていけばいい、間違っていたら指摘する、分からなければ教えると言ってくれた
人に頼ることを知らず、間違いを指摘されずに数十年以上生きてしまった。
こんな自分に手を差し出してくれたのは
そのたった一人だけ
自分はとてつもなく手間のかかる人間だ
今まで誰かに好かれたいと言う形の無いものに縋って間違ってきた
本当に欲しかったのは、導いてくれる人だったのだと気づいた。