町田のフリー台本/簪夜帳

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詩的台本/「無彩色の百合」

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詩的台本/「無彩色の百合」(ムサイショクノユリ)

性別不問

 

花は咲き、そして散る

君も咲き、散ってしまうのだろうか

 

花の名前は美しい響きを帯(オ)びる

古きの色を表している

 

花が好きだという君の顔が浮かぶ。

花束を1つ。

鮮やかな色をまとい、

可憐な花々に贈り物の包みを着せる

 

君の隣で咲く花々は時と共に儚く舞って行く

いずれ君も花々の様に儚く舞ってしまうのだろうか

 

だから。。花が嫌いだ。

 

君が好きだと笑うから恨めないこの花々に囲まれながら、君が笑う事を想像した。

君が居たらここがどれだけ華やかな場所になるだろうか。

なっただろうか。

 

今日も明日もこの花々は可憐だ。

君も消えてしまいそうな白く清い肌をしている

 

花は生けると言う

君も生き続けて欲しい

 

君は百合の花

ここでずっと可憐なままで咲き続ける

無彩色の百合。