https://machidoku.hatenablog.com/entry/2020/06/23/105454
基本自由です。
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『物語り』
遠い遠い、遥か遠い昔の詩(うた)
小さな燕(ツバメ)が1羽、春の知らせを飛んで伝える。
高く飛ぶ日は晴れ、低く飛べば雨が降る。
そんな言い伝えが1つ。
巣が出来て、子が産まれ、小さな命が力強く
生命(セイメイ)の息吹(イブキ)を鳴いている。
広い世界を飛び周り、命を繋げる渡り鳥。
羽ばたく姿は八の字を描く
まるでそれは、空をカンバスにした画家の様で。
清い空を翼がなぞる。
耳をすまし、見上げれば、
屋根には小さなゆりかご。
また春がやって来る。
遥か遠い昔の詩(うた)は今でも
語られ聞かれ伝えゆく。
形は変われど物語り。