町田のフリー台本/簪夜帳

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脚立〔散文〕

どうか話を聞いてて。

今脚立の上で麻縄を首に掛けています。

一歩踏み出したら吊るされて

意識も儚く散るでしょう。

 

毎日が重くて、鉛の足枷をされてる様だ。

日に日に増してく安易な同情

心の底から漏れ出す思考と感情

ある日突然振りかざされた衝動

今日も無慈悲な夜が来る。

 

知らない振りの観衆が、唐突に感想述べだした。

中身のない言葉、空っぽの愛どうにもならないね、嗚呼。ごめんね。

 

分かってたってどうにも、

このガラクタな身体は動かなくて。

少しだけのチカラで、どうにか喋り続けている。

 

知ってたってなんにも、

出来ないからもう分かんないし。

考えてそうで、何も無い、

無慈悲な言葉に殺されてしまいそうです。

 

脚立の上で立ち尽くして、

麻縄を首に掛けて、

何も考えずに踏み出したいのに、

どうしてかな、涙が止まんないや。

 

思い残しなんて無いのに、

死ぬのが怖いと足がすくむ。

 

生きていく動機を探して

楽しさにすら一生懸命なんだ。

 

 

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歌詞的な感じで書きました。

 

感情込めて読んで頂けたら幸いです。